観察報告:三ッ峠 令和3年 7/17

報告者:会員番号3615(座間市) 同行者7名 詳細は別途記録に残すとして、概要のみ報告します。

三ッ峠山荘に集まった8名で、山頂周辺の花観察とウチョウラン保護活動の一環として調査を行いました。

この時期山頂周辺では、ミズチドリ、テガタチドリ、ホザキイチヨウランなどが咲きますが、花数が少なくなってしまいました。シカの食害もありますが、盗掘の懸念もあります。

かって山頂周辺にたくさん見られたというラン科の1種がまだ生育している場所が見つかりました。花が咲いていたのは1株だけでしたが、周りに何個か幼葉もありますので、生育環境を見守りたいと思います。

ウチョウラン保護活動は、保護活動協力のお願い看板の設置と、見つけた株には管理番号札を設置して観察していますが、7月7日に設置した管理番号札A10(花茎が5本まとまったもの)のウチョウラン株がそっくり無くなっていました。盗掘にあったと思います。このウチョウラン保護活動は2013年から継続していますが、そのきっかけは2012年に盗掘が確認されたからで、今回無くなっていた場所は2012年に盗掘にあったのと同じ場所です。

報告者は環境省委嘱自然公園指導員で、国立公園内の出来事なので、速やかに自然保護官事務所に報告書を提出しておきますが、シカの食害と併せてここ数年盗掘も増えているように思います。

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